異文化とは 2
仕事の進め方について
アメリカは比較的トップダウンで、日本は比較的ボトムアップと言われている。比較的にと言っているのは、世界的に見ると両国間にそれほど大きな違いはないからのようだ。例えばトップダウンの代表選手はロシアであり、ヨーロッパはボトムアップ気質が強いらしい。
一般的には、トップダウンの文化ではリーダーが明確なビジョンを示し部下に仕事を(大まかに)割り振る。ボトムアップでは全員で意見を出し協議し、それをトップが承認する、という方式。
個人的には、日米どの会社も両方の部分を持っているのだと思う。リーダーはビジョンを示し、部下はその実現方法を提案する。
日米いずれの国でも、強くて決断力のあるリーダーシップは好まれるが、独断的過ぎるのは拒否される、ように思う。リーダーは「命令」では無く、「指示」や「説得」を部下に行う必要があるのだ。
時間に対する考え方について
時間に厳しい?ルーズ?
日本とアメリカ、どちらが時間に厳しいか。一般的には「アメリカの方が厳しい」と言われているらしい。
でも、日本では遅刻厳禁で定刻通りに会議が始まることを期待されるが、アメリカでは少しくらいの遅れは許容されるらしい。では何故アメリカの方が時間に厳しいと言われているか?
それは、「終わりの時間」に対する考え方である。アメリカは決められた時間内に結論を出すことを尊ぶ。一方日本では決めるのに時間をかけることが多く、会議の時間も長い。
自分は遅刻しないから時間に厳しい、と思ってアメリカに行くと、意外と「あいつは話が長いから時間にルーズだ」と思われるかもしれない。
ちなみに、日本もアメリカも時間に厳しいお国柄であるが、時間にルーズな国は?というと、アフリカやアラブ、東南アジアがその傾向が高いようだ。ただし最近グローバル化を図って時間に厳しい考え方を取り入れる国も中にはあるらしい。
まとめ
大事なのは、
「この人はどこの国の出身だからこういう考え方に合わせればいいだろう」
と決めつけるのではなく、
こんな考え方がある、というパターンを知って、「この人は喋ってみるとこっちのタイプの考え方なんだろうな」
と理解しながら相手に合わせたコミュニケーション・対応をすることが必要なんだ、と思う。