Academic Writing ~ boosting と hedging ~

英語で論文などのアカデミックな文章を作成するときのメモ。

※ boosting・・自分の意見を強調すること。must, will, can などの助動詞が良く用いられる

※ hedging・・自分の意見を和らげて伝えること(100%とは言い切れないがこう思う、などの使い方)。may, might, can などの助動詞が良く用いられる

 

● boosting

・must not は academic writing では(アメリカ口語でも)ほとんど用いられない

・can't は使用しない。代わりに cannot を用いること。

 

 

● hedging

・should は(「~すべき」という意味で使用される場合を除いて)ほとんど使われないが、使われるときはかなり確信度が低い場合に使われる(may や might よりも)。

 ・Ex.) Iterations in temperature should mean greater valiability in annual climatic events.

  (温度の変化は気候に多様性をもたらすかもしれない)

・should はそれ以外にも、仮説を示すときに使用される。

 ・If the two species are segregating spatially, they should be found in different proportions.

 ・could have 過去分詞 には、「~できたのに(実際はしなかった)」という反実仮想の使い方以外にも、「したかもしれない」という(ただの)推量の使い方もある。Academic Writing では後者の使い方が一般的(?)

 

 

●その他

・can はコンテキストや、その文に含まれる副詞に寄って boosting にも hedging にも成りえる。

 ・can certainly・・boosting

 ・can possibly・・hedging

・助動詞にnot を付けると、not が無い場合の助動詞の持つニュアンス(確信度)と必ずしも一致しない。例えば、

 ・can は 50% くらいの確信度だが、cannot はほぼ0%を意味する

 ・have to は 95% くらいの確信度だが(must は 100%)、don't have to は 50% 。