AMBER alert

米国で使用する携帯電話(私はT-mobileを使用していました)には、不定期に「AMBER alert」というSNS(ショートメッセージ)が届くことがあります。

 

最初これが届いたときは、amber ・・?ジュラシックパークでは蚊が樹液(amber)に捉えられていたな。樹液があふれ出た警告か?もしくは Fringe(SFテレビドラマ)のように異次元から琥珀(amber)が発生したのか?

 

と頭を悩ませたのですが、このAMBERは

America’s Missing: Broadcasting Emergency Response

の頭文字を取っているらしく、誘拐事件が発生したときに目撃情報を募るために米国が近隣住民に送るテキストメッセージのようです。

 

実際のテキストの内容は次のようになります:

  "Los Angeles, CA AMBER Alert: LIC/7EVA***(CA) 2001 Brown BMW Sedan 4 door"

 

LICというのはナンバープレートのことです(***の部分は一応伏字にしてあります)。車種の情報を公開して、住民から情報を募るのが目的のようです。

 

子供の誘拐は一刻も早く解決する、という米国の気迫が感じられます(強盗や殺人などの情報は送られてこないので)。日本でも災害情報などは全員の携帯に一斉に届きますが、米国のように犯罪においても採用すべきシステムではないでしょうか(日本では米国ほど誘拐の頻度が少ないのでしょうか?)。

 

 

ちなみに、米国ではAMBER alert以外にも、災害の情報も同様にSNSで届きます(これは日本と同じですね)。一度家族でドライブ中に、

  "Tornado Warning in this area til 3:30 PM PST. Take shelter now"

のテキストが届いて肝を冷やしたことがあります。トルネード(竜巻)に巻き込まれて乗っている車ごと飛ばされる光景が頭をよぎりました。「早くシェルターに隠れないと!(でもシェルターってどこにあるんだ!?)」

が、周りの車(も同様のテキストを受け取っているはず)は素知らぬ顔で運転していたので、我々もフリーウェイ走行をそのまま続け、帰路を急ぐにとどまりました。日本でいう「地震速報」のようなものでしょうか?今後も竜巻に巻き込まれないことを祈るばかりです。