U.S. citizen について

アメリカに住んでいると書類やWebサイトなどで「U.S. citizenですか?」を聞かれることがたまにある。これをどう書くか悩んだのでメモしておきます。

 

何よりもまず、アメリカの空港に降り立った際、入国審査に並ぶ列が「U.S. citizen」の列とそうでない列があり、そこでもどちらに並ぶべきか悩みました。

 

正解は、「留学生(に限らず、就労ビザであっても)は U.S. citizenではない」です。「U.S. citizen(市民権)」とは、アメリカに住んでいる人、というニュアンスではなく、アメリカ国籍を持つ人、という意味になります(市民権と国籍は厳密には違うようですがニュアンスは同じです)。

たとえアメリカにアパートを借りて長期滞在するとしても、あくまで留学生は「日本国民」。したがって U.S. citizen とは名乗れません。

 

日本国を出る際、日本の住民票は無効にしてきたので、「私は日本の住人ではなくなる。したがってアメリカの住人(citizen)だ」という思考を持っていましたが、アメリカではそもそも「住民票(戸籍)」の考え方が無いためこれは当てはまらないようです。

※住民票は無いですが、アメリカではアメリカ非市民は移民局に住所を登録する必要があります

 

P.S.

Green Cardを取得して「永住権」を得たとしても、それは「市民権」とは異なる(永住権では選挙権や政府職につく権利はない)ので Citizen とは名乗れないようです。